人の顔を覚えるのが苦手なわたし。
それは有名な方であってもムリなので、いわゆる芸能人に会っても認識できないことがほとんどでした。
ある日、某局の入口でちょうどタクシーから降りてくる男性がいました。
その男性はタクシーから降りかけた瞬間から、待ち合わせていた人に話しかけ、文字通りマシンガントークを繰り広げていました。ものすごく楽しそうに。
入口を通り過ぎ、エレベーターホールに行き、エレベーターに乗る。
その間、その男性の近くにいたわけですが、本当にノンストップでずー---っと楽しそうに話し続けているのです。
もともと喋るのが苦手なわたし。
「楽しそうにずっと話し続けられるのすごいなー」と尊敬の念を抱きはじめました。
そのときです。
「ヒ―!」
特徴ある引き笑いがエレベーターの中に響いたのです。
エレベーターに乗り合わせた数名の心がひとつになりました。
『さんまさん、プライベートでも本当にこの笑い方なんだ…』
顔を見てもわからなかったけれど、笑い声でわかる。
テレビの姿と全く同じで終始楽しそうに話している。
そんな姿を目撃して、なんだか福の神に会ったような気分で、ニヤニヤしながら仕事にもどったhijikinocoなのでした。