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りんごちゃんの小学校11《スパイアップル🍎伊那小学校とは?》

りんごちゃんの小学校11
《スパイアップル🍎伊那小学校とは?》

 

 

長野県伊那市にある伊那小学校では、60年以上前から、総合的・探究的な学習を主軸にしている先進事例の小学校として有名です。

子ども主体の学習ということみたいです。

 

1. 伊那小学校で有名な特殊な内容

 ◎通知表がない

 ◎時間割がない

 ◎チャイムがならない

 ◎教室にヤギがいる

 

こんなうたい文句で伊那市への移住を推進しています。

実際に移住してくる人いるの?と思っていましたが、印象としてはクラスの4-5人は移住者なのかな?という感じです。

りんごちゃんのクラスも29人中、県外(千葉・茨城・奈良)から引っ越してきたコが4人。3つ隣の町から来たりんごちゃんで5人です。

ほかのクラスにも(全部で3クラス)県外から~と言っている方がいたので、わりと多いですね。

 

そのため移住者に慣れているようで、結構ギリギリに住民票がうつせたけれど、事前にいろいろ連絡くれたり、教えてくれたりとても優しく対応していただきました。

2-3月の学校はクラス編成が大変でピリピリしてるから、移住者とか迷惑だ!と教職員の親戚から脅されていたので、正直拍子抜けでした。

 

2. 伊那小学校周辺地域での評判は悪い

 ◎勉強をしないから学力が育たない

 ◎座って勉強することができない

 ◎中学に入ってから苦労する

 ◎子どもの将来を考えない親が行かせる学校

 ◎まともな親は伊那小を避けて転校させる人がほとんど

 

などとボロボロに言われる悪の枢軸のような学校です。

引越しして、伊那小にりんごちゃん🍎をいれる!と言ったらまぁ、反対されました。

親、姉、親戚、友人、銀行窓口の人、知らない人に(誰だよ)。

 

「今どき伊那小なんて古い」

「知り合いが最悪だったって言ってた」

「勉強できなくてかわいそう」

「中学で苦労しててかわいそうだった」

「どうせ大したことない」

などなど、言われ放題。

 

子どものコトを何も考えない自己満だけで伊那小にいれる親、という認識らしい。

娘の将来になんの責任もない人間たちがよくここまで言えるな〜と感心しました。

しかも、こういうこと言う人たちって伊那小に通ったこともない人たちが勝手に言ってるだけなんですよね。

そしていまだに言われています。

つまり、普通の学校の教育の賜物がこの憶測だけの批判ってこと?

羨ましくて悪口言っちゃうのかな?

 

3. ↑ こんな暴言に負けずに入学まで至った理由は2つ

①伊那小卒業生本人やその家族から想い出話をこんもりと聞いたから

②近隣の普通の小学校で6年間座って授業を受けて、成績もトップクラスだった自分が中学で一瞬で落ちこぼれたから

 

4. 小学校の想い出って語れる内容ありますか?

わたしはあまりないです。

伊那小卒業生で子どもを伊那小に!とUターンなどしたり引越してくる方は何人もいます。その人たちに、ウッカリどうでしたか?と聞くと、語ります語ります。初対面にも関わらず、時間があれば小1時間は語ると思われます。こんな学習をしたとか、子どもとこんな経験をしたとか、自分のルーツがここだ、とまで言う方も。

 

羨ましかったです。

わたしは、おそらく小学校は先生たちから受けたトラウマについて語れるくらいです。

小1の4月にみんなの前で恥ずかしい思いをして人前に立てなくなったこと。

小3と小5で時間をかけてみんなでがんばったことが先生の都合で一瞬で消えたショック(そのまま先生たちも消えた)。

小4で大人の男から理不尽に突然叩かれる恐怖(説明もなく、理由を聞いても納得できない内容だった)。

小学校卒業後にオマエたちから離れてから俺はいい生徒ばかりに恵まれて幸せだ。お前たちはダメな生徒だったと先生から手紙がきたこと。

嫌な過去過ぎて5分も話したくないです。自己肯定感ボロボロです。

 

それに比べて、伊那小卒業生やその親たちの楽しそうな話しぶり。なんでわたしはこの学校に通えなかったんだろうと羨ましすぎました。

 

5. 6年間しっかり授業受けてても落ちこぼれたわたし

塾に行ってないから!と言おうと思ったけれど、結局、頑張り屋の姉と要領のいい弟は同じ環境で落ちこぼれることなくだったので、結局は自分次第ということですね。伊那小のコたちみたく、中学に入って全然勉強ついていけなくなったんだから、それなら勉強しないで落ちこぼれる方が納得いくよね、と思いました。

挽回しやすそうだし。

小学校くらい、めいっぱい遊んでも良いのでは?

 

6. そんなわけで悪の枢軸小学校に娘をいれたわけです

近隣の方々が言うような学校なら、毎年100名前後の座って勉強できないカワイソウな子どもたちが、かれこれ60年以上も排出されている学校です。それが事実なら、伊那市はカワイソウシティってことですね。これから娘がどんなふうにカワイソウなのかドキドキです!

 

勉強が苦手でも、小学校で濃い体験をしていれば大人になったときのネタにも困らないですしね。初対面の人相手に小一時間話せるネタがもてるなんて、最高です。

 

まだ1年生なのでわからないコトだらけですが、とりあえず時間割はなく、チャイムも鳴りません。ランドセルに教科書もいれません。毎日連絡帳と筆箱くらいです。

ヤギはいるし、コヤギも生まれたし、ユニコーンみたいなポニーもいる。たまにブタが遊んでて、ウズラもいるらしい。

ほかの学年が開催するお祭りやフェスに招待されたり、プールにいたフナをわけてもらったり。

参観日もチャイムが鳴らないので、「そろそろ始めようかー?トイレいい~?」と先生が言って始まったような?その後も中庭で隣のクラスの子たちは遊び続けていたし。タイミングを見ながらやっているのかな?という印象でした。

 

7. これだけは悪だな、と思えるのが先生たちの勤務体制

毎日学級だよりがくるので(ここに翌日の予定や持ち物が書いてある)、先生たちの業務量はきっと多いですよね。校外に連れていくことも多いので、そんな中で自由に動き回る子どもたちの管理も大変そうです。

生き物を飼っているクラスは、どのくらいの割合で先生が休日出勤を?と思うと、この辺の改善はどう進められていくのかな?というのは気になるところです。

ちなみに、先生方はやる気に満ち溢れた熱血先生が多い印象で、2-3年で転勤ということではなさそうです。りんごちゃんの担任の先生も長い先生だという話でしたし、説明会の先生は8年目とのことでした。先生のお子さんも伊那小に通っているとも。

 

教職員している親戚にこの辺を話すと、「先生たちの働き方改革がされてないなんて、遅れた学校だ!しかも自分の子どもと同じ学校なんてふざけてる!」と怒り心頭。非難しまくりでした。その親戚、小さな子どもがいるにも関わらず平日は21:00すぎまで学校で仕事をして、休日出勤は当たり前の生活。

働き方改革してその働き方しているの?とは言わなかったです。

自分も会社で働き方改革みたいなことがあったときに感じたのが、改革できるかどうかは、勉強と同じく結局は自分次第だなと感じたからです。