前回の続き。
『先生との関わり』について。
娘が保育園に通ってたのは1歳〜2歳の1年間。
幼稚園に通ってたのは2歳〜6歳の4年間。
保育園は新人の先生だったので、ベテラン先生と2人体制の手厚い感じ。
幼稚園は未満児〜年長まで同じクラスで生活する縦割りスタイルで担任1人。
保育園派だったわたしは、先生1人なんて…!と、はじめは不満に思った覚えがあります。まったくの杞憂でしたが。
保育園の参観日に行くと、娘は1人、牛乳パックのイスに座っていました。小さい子だったので、イスの高さが合わないのかな?と思いましたが、娘より小さい子も普通のイスに座っているので、何となく聞いてみました。
「りんごちゃんはすごく姿勢が悪いので、あのイスに座らせて足を外に出せないようにしています」
という返答でした。
よくよくみると、足が机と牛乳パックイスに挟まれて微動だにできない雰囲気。飛行機だったらエコノミー症候群まっしぐら、といった感じでした。家で子どもの姿勢をちゃんと教育しなかったから、自分のせいで娘が怒られてるんだなと当時は落ちこみました。
そしてそれは給食でもありました。
娘はとにかく食事を食べない子でした。
離乳食はすべて吐き出すから始まり、気が向かなければ食べない。やっと食べても米、パン、うどんと白いものばかり。
そんな中でふと、ごはんを味噌汁につけて食べさせてみると、これが大ヒット。
パクパク食べてくれました。
味噌汁に野菜エキスが溶け込んで少しは栄養になるかも?とほのかな期待とともに調子にのったわたしは、コレなら食べてくれる!と食べさせまくりました。
そんなある日、保育園に迎えに行くと
「家でご飯に味噌汁かけて食べさせてますか?りんごちゃん、勝手にごはん味噌汁につけて食べるんです!ダメって言ってもすぐご飯を味噌汁につけちゃって。保育園ではご飯はご飯、味噌汁は味噌汁で食べさせてるので、そういう行儀悪いことは教えないでください!」
と注意を受けました。
すごくショックでしたが、行儀悪いと言われるとその通りか…と思い、泣く泣く味噌汁ごはんをやめました。
いま思えば、食事面のやっと見つけた突破口を奪われて馬鹿にされたんだなと感じます。当時は落ちこむだけでしたが。
保育園から出て幼稚園で過ごす中で、そういえば、あの対応と返答は納得したらいけないものだったのかな?と漠然と思いました。
家で行儀の教育ができていないのが悪い、と当時は思っていましたが、少なくとも幼稚園で子どもの行儀の悪さは親が悪い!と注意されるようなことはありませんでした。その辺も含めて幼稚園で教育してくれていたように思います。
保育園と幼稚園の違い、といえばそうなのですが、この違いに気づいたときはモラハラに悩む妻が目を覚ましたような、ブラック会社の社畜が我にかえるような、そんな感覚でした。離れて初めてわかる異質さ。
そしてある日、別な事件がおきます。
いつも通り娘を迎えに行くと、先生が鬼の形相で待っていました。
…つづく。