夏の終わりのゾッとするハナシ
〜人生で一度も叶えたくない夢を叶えてしまいました〜
※非常にショッキングな内容を含んでいるので、閲覧には十分注意してください!
◎7.11事変
忘れもしない。
あれは2023年7月11日のこと。
やはり奇数年、奇数月、奇数日、特に7や1が重なる日は何かが起きる。
そう思わずにはいられない。
時刻は丑三つ時。
条件は完ぺきにそろっていた。
普段は眠りに落ちるとなかなか目が覚めないが、その日はふと目が覚めた。
なんだろう?
妙な違和感を感じる。
目を開けるが、暗くて何も見えない。
次の瞬間。
フワリと左腕に何かを感じた。
枕元に置いていたスマホショルダーが腕にふれたのだろうか?
そんなことを思いながら右手で左腕をなぞる。
ファサッ。
右手にふれたのは、予想とあまりにも違う感触だった。
同時に、嫌な予感が全身を駆け巡る。
「どうか勘違いであってくれ・・・」
そう願いながら、一気に覚醒する。
早鐘を打つように鳴りひびく鼓動。
全身の毛穴から吹き出す冷や汗。
素早く体を起こし目を見開くと、先ほどとは打って変わって、昼のように明るい。
その目に飛び込んできたのは・・・。
死ぬまでに叶えたくないと願っていた夢を、突然叶えてしまった瞬間であった。
◎マンガのようなリアクション
「ひぃっ!!」
この瞬間、隣で寝ていた主人が飛び起きた。
「どうした?!」
「・・・でた」
茫然自失の自分は、そう言うのが精一杯だった。
わたしの目線の先を、主人は凝視していたかと思うと、ふと手を伸ばす。
「危ないよ?!」
急いで止めると、主人から衝撃的な言葉が放たれた。
「暗くて何も見えないんだけど・・・」
そんなバカな。
こんなに明るいのに?!
いや、よく見るとまわりは確かに暗い。
自分のまわりだけスポットライトを浴びているように明るい。
まさか見えているのは自分だけ・・・?
更なる恐怖の事実を突きつけられ、恐怖度マックスを通り越したわたしは、逆に冷静さを取り戻し、急ぎプロトンパック(ゴーストバスターズ参照)を取りに走るのだった。
そう、事前に武器を用意する程度には警戒していたのだ。
◎幕間の後日譚
後に主人は語る。
「現実世界で『ひぃっ!!』って言う人を初めてみた」と。
でも、断言しよう。
ベストな言葉のチョイスだったと。
むしろここ以外にこの言葉の使いどころはない。
◎対策むなしく・・・
この家は、『出る』。
その事実は、春先に引っ越してきて早々に気付いていた。
いままで生きてきて、噂は聞いたことあっても出会うことはなかった。
できればこのまま、会いたくはない。
そう願いながら、出会わない対策はしていた・・・つもりだった。
これまでの人生では必要なかった情報を得て、知りたくもない知識まで入ってきて、叶えたくない夢が増えた直後の出来事だった。
『ヤツラは夜に動き回り、寝ている布団に入ってくることがある』
このムダ知識を得たときは、これだけは叶えたくないと切に願った。
しかしその願いは、あっけなく破られたのだ。
みなさんは遭遇したことがあるのでしょうか?
わたしは人生で初めてみました。
ナウシカに出てくるシャキーンってしてくるのにソックリです。
ヘビケラって言うらしい。
なにこのグロテスクなやつ。
怖すぎるでしょーーー!!!
この世界一般では『ムカデ』と言います。
◎長野県はMUUが少ない?
「あー名前は聞いたことあるけど・・・咬むの?」
「なにこれ!こんな虫みたことない~!!」
これが、わたしの住む伊那市から僅か2つ3つ隣の、辰野町や箕輪町のおばあちゃんたちのリアクションです。
70歳過ぎてるおばあちゃんたちはMUU(ムカデ野郎)を見たことないんですよね。
つまり、いない。
気温の差?立地?
たしかに、伊那市は気温がちょっと高い。
そしていまの家は、すぐ裏がMUUが好むと言われる元・竹林。
そんなわけで、引っ越し早々に玄関で見かけて恐怖におののいたわたしは、MUUが家に侵入しないように対策に余念がなかった・・・ハズだった。
それなのに・・・。
グーグー寝ているわたしの腕にMUUがワサワサと上ってきて咬みついた・・・。
ぜひ、想像してみて欲しい。
間違いなくゾッとできることでしょう。
嫁入り前だったら、「アイツはMUU付きだ」って石投げられてたに違いない。
就活してたら、履歴書にMUU経験アリって書かないとだから、不採用しかないよね。
それにしても、残りの人生をMUUと添い寝した女として生きていかないといけないなんて!!
あんまりだ。
そんなことを考えながら、MUU女と成り下がったわたしはプロトンパックでヤツを撃退して、夜通し放心状態となったのだった。
今すぐできるMUU対策については、また次回お知らせしまーす!
◎特別お題「わたしがブログを書く理由」
せっかくなので、出ていたお題。
まさにこういうこと!
日常であった事件や出来事を誰かに伝えてスッキリしたいから。
おかげで少し、MUUへの怒りが和らいだような気がします。
一生許さんけどな。